着物のはぎれ買取業者おすすめ5選を比較｜古布・生地の処分方法は？古い反物は買い取り可能？

「着物のはぎれは売れるの？」「はぎれを買い取ってくれるところはあるの？」

着物のはぎれは希少性や需要が高いものだと1枚あたり約2万円の買取価格がつくケースがあるので、そのまま捨ててしまうのはもったいないです。

江戸縮緬や縮緬のはぎれは特に高く買い取られる傾向にあるので、はぎれの価値がわからない方は、着物買取専門店での査定をおすすめします。

しかし、どこではぎれの買取を取り扱ってもらえるのか、どのようなはぎれが買取の対象になってくれるのか調べるのは大変ですよね。

そこでこの記事では、高価買取の対象になるはぎれの特徴や、はぎれの買取を行っているおすすめの着物買取専門店、はぎれを高く売るためのコツまで詳しく紹介しています。

着物のはぎれを高く買い取ってもらって家庭の中をスッキリさせたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

高く買い取られるはぎれの特徴

ここでは高く買い取られやすいはぎれの特徴を紹介します。

• 江戸縮緬のはぎれ
• 縮緬のはぎれ
• 刺繍裂（ししゅうきれ）のはぎれ
• 木綿のはぎれ
• 錦紗（きんしゃ）のはぎれ

江戸縮緬のはぎれ

江戸縮緬のはぎれは絹糸の質が高く、人形の衣装づくりに利用されることが多いです。

そのため高価買取が期待できるはぎれといえます。

江戸縮緬の中でも「江戸時代の手描友禅」「自然染料を使用した絹織物」「明治時代以降の型友禅」「化学染料を使用した絹織物」の4種類があり、布自体に透明感があることが特徴です。

保存状態にもよりますが、1枚あたり2万円程度の買取価格がつくケースもあるので、江戸縮緬をお持ちの方はぜひ査定を依頼してみてください。

縮緬のはぎれ

縮緬のはぎれは、鮮やかな赤や黄色などの鮮やかな原料が使われているため江戸縮緬に比べると見た目が華やかです。

江戸縮緬と比べると希少性が低くなるので買取価格は落ちますが、それでも2000円から8000円程度の買取価格がつくことがあります。

縮緬はハンドメイドに適している素材のため、需要が高く人気も高いはぎれといえるでしょう。

刺繍裂（ししゅうきれ）のはぎれ

刺繍裂は古裂として希少性が高いことが特徴です。

もともと繍仏や荘厳具として用いられてきた刺繍は、室町時代には衣装として用いられるようになり小袖の発展に繋がったといえます。

彩色や文様も時代を追うごとにあでやかになり、金糸・銀糸・色糸などで刺繍が行われ、歴史的にも価値のあることから、研究対象として買い取られることもあります。

江戸縮緬地や綸子（りんず）地に刺繍が施されている絹織物をお持ちの方は、ぜひ査定を依頼してみてください。

木綿のはぎれ

木綿のはぎれは藍染や型染、更紗などの種類があり、江戸時代には高価な布として知られていた絹織物です。

染物の種類によって用途が異なり、さまざまな使い道があるので需要が高く、人気があります。

たとえば、藍染や型染は着物のリメイクや古布のリメイクなどに利用されることが多いので買取に応じてもらうことができるでしょう。

錦紗（きんしゃ）のはぎれ

錦紗のはぎれは、縮緬に比べてシボとよばれる生地のシワが小さい絹織物です。

大正時代らしい華やかなデザインのものが多く、縮緬よりも安く手に入れることができるため、汎用性が高いことが特徴といえます。

そのため、縮緬よりも買取価格は低くなる傾向にありますが、需要が高いので買取ってもらいやすいはぎれといえます。

よい状態のものでおよそ1,000円から3,000円程度の買取査定額が目安といえるでしょう。

着物のはぎれの買取におすすめの買取店5選

ここでは着物のはぎれを買い取ってもらえるおすすめの着物買取専門店を5社ご紹介します。

着物のはぎれを買い取ってもらえるだけではなく、小物やリサイクルなど有効活用してくれる店舗も紹介しているので、せっかく引き取ってもらうのであれば有効活用してほしいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

• バイセル
• 六角堂
• 銀座呂藝（ぎんざろげい）
• やまてん
• 高く売れるドットコム

バイセル

バイセルでは正絹、麻などのはぎれを買い取ってもらうことができます。

素材がポリエステルや綿など大量生産されるような素材や新しいものは買取不可になることがありますが、価値のあるものだと高値が付くことがあります。

そのため、まずは専門的な知識を持つ査定員が在籍している着物買取専門店で査定を依頼しましょう。

バイセルでは鬼門の買取に詳しい査定員が在籍しているので安心して査定を依頼することができます。

はぎれの価値をしっかりと見極めたい方は、ぜひ利用してみてください。

六角堂

六角堂では明治、大正、昭和の初めのはぎれの買取を強化しています。

はぎれの買取では15,000円ほどで買い取った実績があり、明治、大正期のものであれば多少汚れがあるものでも買い取ってもらうことが可能です。

はぎれだけではなく、様々な着物や骨とう品の買取も受け付けているため、着物以外のアンティーク雑貨や骨とう品を含めて処分したい方はぜひ利用してみてください。

銀座呂藝

銀座呂藝（ろげい）は古布や古裂（こぎれ）、縮緬、更紗などさまざまなはぎれの買取を行っています。

創業1985年の長い実績と古布や染織品にまつわる知識が豊富なため、安心して査定を依頼することができるでしょう。

はぎれの種類や取り扱い方法に詳しいだけではなく、古布を使用した細工物教室をおこなっていることもあり、使わなくなったはぎれを有効活用してもらうことが可能です。

はぎれを専門に取り扱ってくれる専門店は少ないため、しっかりと査定してもらいたい方やはぎれを有効活用してほしい方はぜひ利用してみてください。

やまてん

やまてんではヤフオクではぎれの出品をしているため、買い取られたはぎれがどのくらいの値段で売れそうかを事前に確認することができます。

たとえば、巾が約30cm、長さ50cmの木綿の古布で出品額は1,000円程度、巾が約35cm、長さ150㎝の木綿のはぎれの即決価格が1,500円です。

ただし、着物の素材は査定が難しく、あくまで参考程度に考えた方が良いでしょう。

昭和の品物は買取不可となっていますが、手織り木綿や江戸から昭和の戦前もアンティークのはぎれは買取の対象となっているため、幅広くはぎれの買取を取り扱ってもらうことができます。

福井県にある店舗ではありますが、宅配買取を行っているため他店舗では買取が難しいとされたはぎれをお持ちの方は、ぜひ相談してみてください。

高く売れるドットコム

高く売れるドットコムは着物やはぎれの買取を店頭買取・出張買取・宅配買取の3つの方法で受け付けてくれます。

日本全国対応しているため、どこからでも簡単に買取の手続きを行うことが可能です。

さらに、着物以外の商品でも10万種類以上の買取品目があるので、はぎれ以外にも不用品を買い取ってほしいとお考えの方にぴったりです。

家庭内の不用品をまとめて処分してすっきりさせたい方は、ぜひ利用してみてください。

着物のはぎれを高く売るコツ

ここでは着物のはぎれを高く売るコツを紹介しています。

少しでもはぎれを高く買い取ってほしい方は参考にしてください。

• まとめて買取に出す
• 素材やブランドを伝える
• 着物買取専門店に査定を依頼する
• クリーニングせずにそのまま査定を行う
• 複数の着物買取専門店に査定を依頼する

まとめて買取に出す

はぎれはリメイク素材として利用されることが多いため、まとめて出した方が高く売れる傾向にあります。

また、数枚程度では買取に応じてもらえないケースがあるので、なるべく多くのはぎれを集めて売った方がよいでしょう。

素材やブランドを伝える

素材が良いはぎれだと高価買取の対象となります。

着物の品質を保証する証紙がついている場合は、客観的に品質を証明することができるのですが、はぎれだけだと証明することが難しいです。

そのため、着物と証紙がある場合は一緒に査定してもらうことで品質を証明することに繋がります。

特に大島紬や結城紬、博多織など人気の高い素材のはぎれは高価買取の対象になるので、はぎれの種類がわかっている場合は積極的に伝えるようにしましょう。

着物専門買取店に査定を依頼する

着物の査定は織り方や染め方など多角的な視点で判断しなければならないため、査定が難しい品物のひとつとなります。

特にはぎれになると着物の品質を見極める際に必要な落款や証紙がないことがあるため、限られた情報から品質を見極めなければなりません。

着物に関する知識を有する査定員が在籍している着物買取専門店で査定を依頼することで、はぎれの品質をしっかり見極めてもらうことにつながります。

そのため、リサイクルショップで売るよりも高く買い取ってもらえる可能性があるので、着物買取専門店に査定を依頼しましょう。

クリーニングせずにそのまま査定を行う

はぎれの汚れが気になる場合でも、クリーニングや洗濯など手を加えないことをおすすめします。

クリーニングや洗濯をしてしまうと、はぎれの状態だと傷みやすく、品質を落としてしまうことにつながります。

また、クリーニング代の方が買取価格よりも高くついてしまうため、損をしてしまうことにもつながるでしょう。

そのため、はぎれの汚れが気になる場合は、先に着物買取専門店に状態を伝えて対応を決めたほうが確実といえます。

複数の着物買取専門店に査定を依頼する

着物買取専門店や古布買取専門店では、買取の対象となるはぎれが作られた年代や素材によって買取できないケースがあります。

せっかく査定を依頼しても店舗によっては買取価格がつかないことがあるので、なるべく複数の着物買取専門店に査定を依頼して金額を比較しましょう。

宅配買取を依頼すると楽ですが、返送してもらう際に返送料がかかるので、まずはネット上で査定を依頼できるサイトを利用することをおすすめします。

たとえば、「おいくら」では日本全国の買取専門店から検索したアイテムの査定を一括で行ってくれるので便利です。

東証プライム上場企業が運営していることもあり、安心して利用することができます。

ネット上の一括査定サイトを利用することで、無駄な労力とコストを省いて査定を依頼することができるので、ぜひ利用してみてください。

買い取られにくいはぎれの特徴

着物のはぎれには買い取ってもらえないケースがあります。

せっかく査定に出しても買い取ってもらえず、宅配買取を利用する場合は返送料がかかることがあるため、買い取られにくいはぎれの特徴をしっかりと把握して損をしないようにしましょう。

枚数が少ない

はぎれはパッチワークや和装小物のリメイクに利用されるため、あまりに枚数が少ないと買取に応じてもらえないケースがあります。

そのためはぎれを売る場合はいらないものをまとめて売れるようにしておきましょう。

低い素材のはぎれ

ポリエステル素材やウールなど大量生産が可能な素材で作られたはぎれは着物買取専門店では取り扱ってもらえないことがほとんどです。

そのため、工業生産品や大量生産されるような素材でできたはぎれは、リサイクルショップやフリマアプリを活用した方が買い取ってもらいやすくなるでしょう。

サイズの小さいはぎれ

はぎれはパッチワークや和装小物などのリメイクに利用されるため、あまりにサイズが小さく使いどころの少ないはぎれだと買い取られにくい傾向にあります。

具体的に約36cm以下のはぎれは買取の対象になりにくいので、参考にしてください。

ただし、希少性の高いはぎれの場合はサイズが小さくてもコレクターアイテムとして高く買い取られることもあるので、一度査定をしてもらって価値を確かめてもらうことをおすすめします。

着物のはぎれ買取に関するよくある質問

ここでは着物のはぎれの買取に関するよくある質問についてまとめています。

疑問点が残っている方は参考にしてください。

汚れがひどい場合でも買い取ってもらうことはできますか？

汚れの状態にもよりますが、大正時代や明治時代の希少性の高いはぎれの場合は買い取ってもらえることがあります。

しかし、実際に品物を確認しないと判断できない場合がほとんどのため、実際に査定を依頼した方が確実です。

フリマアプリと着物買取専門店ではどちらが高く売れますか？

メルカリやラクマなどのフリマアプリは自分で商品の価格を設定するため、一概にどちらが高く売れるかはわかりません。

ただし、はぎれの素材や価格がわからない場合は一度着物買取専門店で査定を行ってからどちらで売るかを検討した方がよいでしょう。

着物の査定は作家や年代、着物の種類など様々な視点でつけられるため、素人には査定が難しく価値のわからないうちからフリマアプリを利用して売る価値のあるものでも安く買い取られてしまう場合があります。

ポリエステル素材や綿など大量生産が可能なはぎれの場合は、着物買取専門店では買取の対象外になるケースが多いため、その場合はフリマアプリを活用することで無駄なく着物のはぎれを処分することにつながります。

着物のはぎれを無駄なく効率的に処分したい方は、ぜひ参考にしてください。

まとめ

着物のはぎれは明治や大正など古い年代に作られたものや、江戸縮緬や縮緬など、希少性や需要の高いものだと高く買い取られる傾向にあります。

1枚2万円程度の買取価格がつく場合もあるので、はぎれの価値がわからない場合はリサイクルショップやフリマアプリを利用する前に、着物買取専門店で査定してもらいましょう。

着物買取専門店では査定料や出張料はかかりません。

まずは査定を依頼して着物のはぎれの価値を確認してから処分先を決めることをおすすめします。

着物のはぎれを無駄なく効率的に処分したい方は、この記事で紹介した買取専門店のホームページを確認して、処分先を検討することからはじめてみましょう。