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着物買取のからくりを解説!高価買取してもらうために知っておくべきこと

買取に出した着物は、その後どうなるの?からくりを知りたい!

この記事では、上記のような疑問を解決するための情報を網羅して解説していきます。

着物買取のからくりを紐解き、高価買取してもらうために必要な知識をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 着物買取の仕組み
  • 買い取った着物のその後の行方
  • 「着物の高価買取なんてありません」の真意
  • 着物買取に関するトラブル例
  • 着物買取の査定額が安くなる理由
  • 高価買取が期待できる優良業者2つ

着物買取のからくり

着物姿の女性

着物買取のからくりとして、以下の2点が基本事項となります。

着物買取のからくり
  • 買取業者は「安く買い取って高く販売する」というビジネスモデル
  • 多くの場合、業者は買い取った着物をクリーニングに出す

買取業者は「安く買い取って高く販売する」というビジネスモデル

着物買取に限らず、古本屋やリサイクルショップなどの買取業者は「安く買い取って高く販売する」というビジネスモデルに則って運営しています。

買取額と販売額の差額が業者にとっての利益となり、できる限り多くの利益を生み出すために「安く買い取って高く販売する」必要があるのです。

つまり、業者にとって着物買取は「商品の仕入れ」ということになります。

また、買い取った着物を再販する際の販路はさまざまあり、高額で販売できる販路を持っている業者は、買取の際も高い査定額を提示してくれる可能性があります。

多くの場合、業者は買い取った着物をクリーニングに出す

買取業者は、買い取った着物を一度クリーニングに出してから再販ルートに回すのが通常の流れです。

それが「状態の悪い着物でも買い取ってくれる理由」の1つとなっており、また「着物買取の査定額が低い理由」の1つだといえます。

多くの場合、着物買取で提示される査定額は、クリーニング代を差し引いた金額です。

よって、染み抜きなどの手間がかかるクリーニングをする必要がない着物は、高く買い取ってもらえる可能性があります。

からくりの正体!買い取った着物の再販ルート

着物姿の女性

買取業者は、買い取った着物を以下の再販ルートに回しています。

買い取った着物の再販ルート
  • オークションに出す
  • 自社で販売する
  • 小売業者へ卸す
  • 着物レンタル業者に販売する
  • 海外へ販売する
  • 小物にリメイクして販売する

オークションに出す

希少価値の高い着物を買い取った業者は、それをオークションに出して再販します。

オークションは、可能な限り高く販売するために適した再販ルートです。

その着物の希少価値が高ければ高いほど、購入希望者はこの機会を逃すまいと高い入札額を提示します。

Yahoo!オークションなどのオークションサイトでの販売はもちろん、リアルの場でのオークションイベントで販売されることもあります。

自社で販売する

買い取った着物を自社でそのまま再販する業者もいます。

実店舗に並べて販売したり、オンラインショップで販売したりなど、自社で販売する際のルートも多岐に渡ります。

小売業者へ卸す

買い取った着物を小売り業者に卸売りし、自社の利益に繋げる場合もあります。

その場合は、オークションや自社販売で売れ残った商品を小売り業者に卸すことが多く、少しでも利益を確保するための再販ルートだといえます。

着物レンタル業者に販売する

着物姿の女性

着物レンタル業者への販売も、買い取った着物の再販ルートの1つです。

着物業界は衰退市場だといわれていますが、着物レンタルの市場はその将来性が期待されています

ほとんどの人にとって、着物を着る機会は人生で片手に収まる程度の回数しかないのが実情でしょう。

よって、着物は購入するものではなく「必要なときだけレンタルするもの」と考える方が多いようです。

海外へ販売する

買い取った着物を、海外に向けて販売する業者もいます。

着物は日本の文化の象徴として、海外の人から人気を得ているアイテムです。

国内では買手が見つからないような着物でも、海外にはそれを必要としている人がいるようです。

小物にリメイクして販売する

状態が悪く、そのままでは再販できないような着物は、生地を活かして小物にリメイクして販売されるケースがあります。

カバンや洋服、アクセサリーなど、着物リメイク商品のバリエーションは多様です。

「着物の高価買取なんてありません」の真意はトラブルの防止

着物姿の女性

京都の帯仕立て業者「みつやま」が自社の公式サイトに投稿したブログ記事が、SNSで拡散されて話題になったことがありました。

そのブログに記載された「着物の高価買取なんてありえません」との文言には、「着物の高価買取を謳ったトラブルに気をつけてください」という真意が隠されています。

着物の売買はそんなにお金にならないのですが、何故か、着物の買取屋さん達はわざわざ自宅まで買取に来たがります。

本当の狙いは着物ではなく、指輪や時計などの貴金属類です。
自宅にあがりこんで、強引に貴金属類を相場より安く買い取るのが目的です。

引用元:帯の仕立て屋 ㈱みつやま

買取業者の中には、着物を買い取ることを理由にお客の自宅に上がり込み、貴金属類などの貴重品を強引に買い取ろうとする悪質な業者もいます。

京都の帯仕立て業者「みつやま」は、そのようなトラブルを未然に防ぐために、あえてインパクトのある文言を使って注意喚起しているのです。

希少価値の高い着物を優良業者に買い取ってもらえば、高価買取してもらえる可能性は十分にあります。

悪質業者による着物買取トラブルのよくある例を次章で紹介するので、必ず把握しておいてください。

着物買取トラブルのよくある例

悪質な業者

着物買取トラブルのよくある例として、以下の4つのパターンがあります。

着物買取トラブルのよくある例
  • 押し買い
  • 抱き合わせ買取
  • 買い叩き
  • クーリングオフの説明をされない

押し買い

押し買いとは、査定額の提示後に依頼者に考える時間を与えることなく決断を迫ったり、断りを聞き入れずに強引に買い取りを迫ったりすることを指します。

商品を無理矢理売りつけるのが押し売りなら、無理矢理買い取るのが押し買いということです。

業者側の威圧感に耐え切れず「本当は売りたくなかったのに、強引に買い取られた」とトラブルに発展します。

強引にサインを求めてきたり、わざわざ自宅まで来たのにキャンセルするなんてあり得ないと引き下がろうとしなかったりなど、押し買いのトラブルはさまざまなケースが報告されています。

抱き合わせ買取

抱き合わせ買取とは、本来の目的のはずの着物とは別に、貴金属類などの不用品・貴重品の買取を強要する手口です。

前述した押し買いと同様に、抱き合わせ買取のトラブルの相談が消費者庁や国民生活センターなどの機関に多く寄せられています。

着物以外にも本当に不要なものがある場合は問題ありませんが、業者側から強引に買い取りを迫られた場合は注意が必要です。

買い叩き

買い叩きとは、明らかに相場よりも安い査定額で着物を買い取られることを指します。

買い叩きを狙う業者は、依頼者が専門知識を持っていないのをいいことに、「どこの業者に査定させても、金額はこんなものですよ」と納得させ、買取契約を成立させます。

ところが、不審に思った依頼者がその着物の買取相場を調べてみると、あからさまに安い査定額を提示されていたことに後から気付くのです。

買い叩きを避けるためには、事前に買取相場をリサーチしておくこと、相場よりも大幅に低い査定額を提示された場合は、その理由の説明を求めることが大切です。

クーリングオフの説明をされない

本来、買取サービスは契約から8日以内であればクーリングオフ制度が適用され、買取を無料でキャンセルすることが可能です。

しかし、業者側がクーリングオフの説明をしない限り、依頼者は「キャンセルはできないもの」と勘違いしてしまいます

また、悪質な業者の場合は「キャンセルはできない」と突っぱねたり、不当なキャンセル料を請求したりするケースもあります。

着物買取に関するよくある質問

着物姿の女性

この章では、着物買取に関するよくある質問と、その解答を紹介します。

よくある質問
  • 着物の査定額が安くなる理由は?
  • 着物を買取に出す際の注意点は?

着物の査定額が安くなる理由は?

着物を買取に出すと、依頼者の想像よりも大幅に安い査定額を提示されることがよくあります。

着物の査定額が安くなる理由
  • 購入金額を元に、査定額に過度な期待をしてしまっている
  • 着物の状態が悪い
  • 着物のサイズが小さい
  • 証紙や落款がない

前述したように、買取業者は「安く買い取って高く販売する」というビジネスモデルに則って運営しています。

したがって、商品価値の低い着物は査定額が低くなって当然であり、その着物の購入額は買取額を想定する物差しにはなりません。

着物を買取に出す際の注意点は?

着物買取に関するトラブルは多く報告されており、買取に出した後に後悔してしまうことになり兼ねません

それを避けるために、着物を買取に出す際は以下の点に注意してください。

買取に出す際の注意点
  • 事前に業者の口コミ評判や買取実績を確認する
  • 複数の業者に見積もりを依頼する
  • 多くの場合、買取前にクリーニングには出さない方がいい

悪質な業者を避けるためには、業者の口コミ評判や買取実績を確認することが大切です。

優良な業者は出張査定などのサービスを無料でおこなっているため、複数の業者に査定を依頼し、少しでも高く買い取ってくれる業者を選ぶことをおすすめします。

また、買取前にクリーニングに出しても、査定額が低いと赤字になってしまう可能性があります。

クリーニングは業者側に任せておき、自分でできる範囲で着物を綺麗にして買取に出しましょう

買取実績が豊富な優良着物買取業者2選

最後に、着物の買取実績が豊富な優良業者を2つ紹介します。

優良着物買取業者2選
  • 福ちゃん
  • バイセル

福ちゃん

福ちゃん
出典:fuku-chan.info
運営会社株式会社REGATE
店舗数13店舗
対応可能エリア日本全国
申込方法お電話、メール
買取方法出張買取、宅配買取、店頭買取
買取手数料無料
身分証明書の要不要必要
買取額の受取方法出張買取は現金
宅配買取は口座振込
店頭買取は現金
買取額の受取日現金は即日
口座振込は約 1~5 営業日後

福ちゃんは、買取業界の最大手といえる業者です。

着物以外にもさまざまな不要品の買取に対応しており、豊富な買取実績を持っています。

写真送付による買取査定もおこなっており、事前に大まかな査定額を知れるのでおすすめです。

買取額がアップするキャンペーンを不定期開催しているので、公式サイトをチェックしてみましょう。

バイセル

出典:buysell-kaitori.com
運営会社株式会社バイセルテクノロジーズ
店舗数5店舗
対応可能エリア日本全国
申込方法電話、メール、チャット
買取方法出張買取、宅配買取、店頭買取
買取手数料無料
身分証明書の要不要必要
買取額の受取方法出張買取は現金受取
宅配買取はご指定の銀行口座へ振込み
店頭買取は現金受取
買取額の受取日現金は即日
振込は最短営業日

バイセルは、福ちゃんと人気を二分する存在の大手買取業者です。

全国に250名以上の査定士を擁しており、出張買取に対応してくれます。

スタッフ対応の良さには定評があり、押し買い・抱き合わせ買取などのトラブルが起こる可能性はありません。

万が一査定額に納得がいかないときも、契約後8日間以内なら無料でキャンセルできるので安心です。

着物買取のからくりを理解したうえで、優良業者を選ぼう

着物買取サービスは「安く買い取って高く販売する」というビジネスモデルに則って運営されています

買取業者はさまざまな販路を持っており、あなたにとっては不要な着物であっても、それを必要としている方の元に届けてくれるのです。

少しでも高く着物を買い取ってもらうには、優良な業者を選ぶことが第一条件です。

この記事で紹介した福ちゃん・バイセルの2社は、買い取った着物の再販ルートを豊富に持っています。

高価買取が期待できる、利用価値が高い買取業者です。

着物買取のからくりを理解したうえで、あなたの着物を必要としている方の元に届けてあげてください。

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